ゴムについて

大和ケミカルが取り扱う代表的なゴム

天然ゴム(NR)

ゴムの種類天然ゴム(NR)
化学構造イソプレン
加硫方式1.硫黄加硫
主な特徴・その他
  • カーボンブラックの配合がなくとも抗張力、伸びの強い値を出す。
  • 反発弾性がよい。
  • 耐候性、耐オゾン性はない。老化防止剤の使用(配合)によって多少良くなる。タイヤ等の極めて力のかかる使い方で長期の耐候性に耐える様にするには、布、糸、ワイヤー等の構造的な補強によって補う必要がある。
当社代表グレードYA-3353  物性表はこちら >

NBR

ゴムの種類NBR
化学構造アクリロニトリル・ブタジエン
加硫方式1.硫黄加硫  2.過酸化物架橋
主な特徴・その他
  • 耐油性ゴム、耐油性のよいゴムであるが、NBRのアクリロニトリル量(AN%)の内容のよって性能が異なるので注意が必要。

     AN量 多       少
    耐熱性良 >>>  悪
    耐油性良 >>>  悪
    耐寒性悪  <<<  良
    弾性悪  <<<  良

    上記の様にグレードがあるため、使用条件によって選択が必要である。

  • グレード
    極高ニトリル43%以上
    高ニトリル36%以上
    中高ニトリル31%以上
    中ニトリル25%以上
    低ニトリル25%以下

NBR/PVC(ポリブレンド)

  • NBRは、耐オゾン性・耐候性がないため、この性能をカバーするために、PVCをブレンドしたもので、耐油性、耐オゾン性の条件で使用される時にこのポリマーを用いる。
当社代表グレードMNR-2  物性表はこちら >

ブチルゴム(IIR)

ゴムの種類ブチルゴム(IIR)
化学構造イソブチレン・イソプレン共重合体
加硫方式1.チウラム加硫  2.硫黄加硫  3.樹脂加硫  4.エチレンチオウレア加硫  5.亜鉛華加硫
主な特徴・その他
  • 加硫方法はいろいろあるが、最も一般的なのは硫黄加硫でほかの方法は要求条件によって選択する。
  • 耐ガス透過性が極めてよい(ガスホース、チューブなどへの利用)
  • 反発弾性が極めて低い(防振ゴムへの利用)
当社代表グレードYRV-30  物性表はこちら >

EPTR(EPDM)・EPR

ゴムの種類EPTR(EPDM)・EPR
化学構造■EPTR(EPDM):EPTR  ■EPR:エチレン・プロピレンターポリマー
加硫方式■EPTR (EPDM):1.硫黄加硫  2.過酸化物架橋  ■EPR:過酸化物架橋
主な特徴・その他
  • EPRはエチレンとプロピレンの共重合体で二重結合が少ないため、過酸化物架橋以外に加硫方法がなく加工性が悪い。 そのために、現在の使用は特殊電線のカバーに用いられたり、特殊ブレーキカップに利用されている程度で消費量は少ない。
  • ERTRとEPDMはまったく同一のものであることに注意。
    ・EPTRはエチレン・プロピレンターポリマー
    ・EPDMはエチレン・プルピレンジエンモノマー
    と頭文字をとった呼び方でメーカーの名の付け方で違っているものである。ターポリマーとジエンモノマーとは二重結合をもった分子のことで、EPTに反応しやすく(硫黄加硫できるように)するために化学的に分子構造を組み立てたものである。
  • 耐オゾン性、耐候性、電気絶縁性が極めてよく、硫黄加硫でき、物性的に安定したゴムであるので現在最も利用の伸びているゴムである。また、この性能がCRの性能と同じ点があるので、CRの分野に置き替えられている。性能的に異なるのは圧縮永久ひずみ率がCRより劣る点である。
当社代表グレードE-0610  物性表はこちら >

CR(クロロプレンゴム)

ゴムの種類CR(クロロプレンゴム)
化学構造クロロプレン
加硫方式1.エチレンチオウレア加硫  2.硫黄加硫
主な特徴・その他
  • エチレンチオウレア加硫が90%以上の割合で使用されている。この加硫が最もCRの性能を出すのであるが、高硬度配合等で焼けやすいときは硫黄加硫を用いる。硫黄加硫の欠点は、圧縮永久ひずみ率がよくないことである。
  • 電気絶縁性、耐候性、耐オゾン性はよい。なお、少量の老化防止剤の配合に極めてよい性能が得られる。
  • 準油性、準耐熱性であるため、耐候、耐油性の条件下での使用が多い。
当社代表グレードF-0633  物性表はこちら >

アクリルゴム(ACM,ANM)

ゴムの種類アクリルゴム(ACM,ANM)
化学構造アクリル酸エステル共重合体
加硫方式1.石けん加硫  2.安息香酸アンモニ加硫  3.ジメチル・カルバミン酸亜鉛加硫
主な特徴・その他
  • 加硫方法のプレス成型は石けん加硫であるが、特殊性能の要求によって、他の加硫方法を用いることがあるが材料保管の取り扱いが難しい欠点がある。
  • 耐熱、耐油、耐候、耐オゾン性がよく、耐熱性はフッ素ゴム、シリコーンゴムに次ぐ、高熱に耐える。また耐油性においてはエンジンオイルに特によい性能を発揮する。
  • 圧縮永久ひずみ率が悪い
  • 二次加硫が必要。 170℃ × 4時間
当社代表グレードL-0601  物性表はこちら >

シリコーンゴム(Si)

ゴムの種類シリコーンゴム(Si)
化学構造ジメチルキロキシ酸
加硫方式1.過酸化物架橋
主な特徴・その他
  • シリコーンゴムの原料は、硅石・金属珪素で他のゴムとはまったく異った性質をもつ。
  • 耐熱性はフッ素ゴムに次ぐ高温に耐える。
  • 高温に耐えるとともに低温性に最も耐えるゴムである。
  • 電気絶縁性、耐候性、耐オゾン性が極めてよい。
  • 原料が、石・金属であることから不燃性である。
  • 酸素を通し、水素を通さないという他にない性能を持っているゴムである。
  • 着色は自由にでき、変色に対して極めて強い(変色しない)性能を持っている。
  • カーボンブラックの配合は必要ないゴムで、黒色は着色(顔料)されるだけである。
当社代表グレードY-1386  物性表はこちら >

フッ素ゴム

ゴムの種類フッ素ゴム
化学構造パーフルオロプロペン・フッ化ビニリデン共重合体
加硫方式1.ポリアミン加硫  2.ポリオール加硫  3.過酸化物架橋
主な特徴・その他
  • フッ素ゴム原料は「蛍石」で石からフッ酸を取り出し合成させる。
  • ゴム中で最も耐熱性に優れたゴムである。
  • 耐オゾン・耐薬品・耐油性など、ある特殊な薬品及びオイルを除いては極めてよい性能を持っている。
  • カーボン配合による性能向上の必要ない、カーボン配合は硬度調整剤として用いられる。
  • シリコーンゴムと違って低硬度の配合はできない。現在では55°が最も硬度の低いものである。
  • シリコーンゴムは低温・高温によいが、フッ素ゴムは低温性に弱く+5℃で硬度変化が大きくなってしまう。
  • ガソホール(アルコールガソリン)に対しては三元素のフッ素ゴムが最もよい(二元素フッ素ゴムはガソリンには強いがガソホールには弱いので注意すること)
  • 二元素フッ素と三元素フッ素とのちがいについて
     二元素ポリマー三元素ポリマー
    フッ素Cont.%66~6768~73
  • 二次加硫が必要
当社代表グレードJ-0715-1  物性表はこちら >

水添NBR(H-NBR)

ゴムの種類水添NBR(H-NBR)
化学構造アクリロニトリル・水素化ブタジエン・ブタジエン共重合物
加硫方式1.硫黄加硫  2.過酸化物架橋
主な特徴・その他
  • NBRの二重結合部に「水素」を結合させ、耐候・耐熱性の改良を行ったゴムで耐油性はNBRと同じものである。現在は中ニトリルと高ニトリルの2種類ある。
  • 水素添加された二重結合が少なくなっているが、耐候性向上の老化防止剤や熱老化防止剤の配合が必要で、この配合によってNBRより性能がよいものとなる。
  • 加硫は原料ゴムコストが高いこと、耐油性はNBRと同じこと等から、コスト面で特殊性能要求以外は硫黄加硫方法がほとんどである。
  • 原料ゴムのコストが高い(合成コストが高い)ためと性能的に十分なものでないなどの点で利用量はほとんど伸びていないのが現状。
当社代表グレードYP-4984  物性表はこちら >